Le rat mouillé

加藤美南ちゃん(NGT48)と新潟についての愛をまき散らすブログ(予定)。

11/12 オペラ座マチネ②、北澤ラウルの一生 編

続きでーす!


ていうか某所で晒されるとかならわかるんですけどまさか直接来られるとは…。
そして私程度の奴に反応してたらヲタクやっていけないと思うし私程度の新規の芽まで潰してるようだと未来ないと思いますよ…。

ちなみに強がってますけど普通にすごく傷ついてるのでわりとまじでやめて〜〜〜!!!

…たかが趣味のことしかも趣味関係ないところでごちゃごちゃ考えることほど不毛なこともないので、
気を取り直して。

AIAOY

「涙お拭き」が聞こえた瞬間から脳みそ鼓膜バーンしててそんなに詳しく覚えてないので多分前に見てたときの記憶も混ざってると思います(笑)

相変わらず初めの方は表情が堅めで、この人、覚悟決めてる…!って感じでした。
逆に歌い方は柔らかくて、クリスを優しく包むような雰囲気。
ラウルの心の中とクリスへの気配りの2面が見えてウッ…となるよね…。
で「僕を信じて欲しい」はハッキリ、言葉強めに歌うので、
“信頼に足る男になる”、みたいな決意がまた見えてグッとくる。
そして「夜の闇は今消えてゆき」で少し客席側を向いて(向かせて)、「光が輝き君を導く」でクリスの目を真っ直ぐに見るところね。
僕が光になるから、と言うように。
光のあるところに連れてくパターンではなくまさかの自身が光源体だったパターンw
前見たとき全然気づかなかった。

私、「助け出そう全てを尽くして」あたりから表情が柔らかくなって逆に歌い方は力強くなっていく感じが好きだったんですけど、昨日はここ表情よく見えなかったので次に期待。
そしてそこの力強いパートからの
「君をその孤独から」の、き〜みを〜の入り方の優しさよ。少しソフトに入る。
君(クリス)を労わるかのような、安心させるかのような、そんな歌声。
「言って欲しい〜」からまた力強くなるけど。
そこからの、クリスの手を握った北澤ラウルの手の力の入り方が凄いんだまた。
握りつぶす気かってくらいグッと。震えるくらい力強く。(ここまじで握った手が震えてる)

私個人的にAIAOYという曲はすごく大好きで、北澤ラウルが歌ってる音源を某つべで見つけたときは涙を流して喜んだし毎晩寝る前に聴くのが習慣になってたくらいなんですけど。(気持ち引きずるとあとあと辛いので最近はあんまり聴かないようにしてる)
何がそんなに好きかって、この曲はただラブソングってわけじゃなくて、ラウルが諸々めんどくさい*1女(クリス)を守っていくという覚悟を決める、決意の歌だから、ってところなんですよね。

っていうのを前に言いましたが正直昨日はそんなことを感じている精神的余裕はなく(笑)
北澤さんの歌声で大好きなAIAOYが聴けた時点で既に耳がいっぱいいっぱいになっていました。
某所の音源は歌い方からして恐らく若い時のなんじゃないかなと思うしまあ生で聴いてたのよりは微妙だけどこれしかないしな〜と思ってその音源で我慢していたんですけど、図らずもまた生で聴けることになり、そして何故か前より素晴らしくなってたAIAOYを聴けてここでもうチケ代の元とったわ。
って感じでした。

そしてキス後に笑顔で頷くやつな…!



ウルは。(続き)

ほんとに、「I love you」は何の躊躇もなしに溜めることもなくサラッとスパッとまあでも丁寧に歌うんですよ。
ずっとこうして来たんだろうね。
何の苦労もなかったんだろうね。
クリスともこうして簡単に(というと語弊あるけど)何の問題もなく結ばれるはずだったんだよねラウルの頭の中では…。

ファントムの惨めさ哀しさが強調されるという意味ではとてもファントム派なラウルだなと思います。
ラウルに対してそういう表現使わないか!(笑)
あと私が北澤ラウルを見始めてからしばらくは、クリスとファントムのキスシーンを目撃した時の表情にほんの少しだけ一種の憐れみに似た色を感じていたんですよ。
(登板最後の方は何だか憎しみの方が勝ってたように感じていたんだけども)
そういうところも合わせて、そう感じました。

北澤ラウルを見たり考えたりする時は何故かファントムのことについても思い浮かぶことが多いなと気づいた。


あと、ここからグンッとクリスを見る目が変わるというか。
北澤ラウルは目を合わせる力が凄いんですよね。
覗き込むようにしてその人の全てを見透かすかのようで何故かこちらまでドキッとしてしまう。
まあ昨日はそれも控えめだったけど(笑)
この話はまた後でします。

マスカレード

楽しそうっていうより嬉しそうにしてる北澤ラウル。
シャンデリアが落ちて塞ぎ込んでいたクリスが久しぶりに楽しそうにしてくれてるの見て嬉しかったのかな…。
でもふと見せる真顔が鬼。警戒心バリバリ。
やっと少しづつ笑顔を取り戻したクリスを脅かす存在から守らなくては的な感じでエスコートしてたように思います。
やっぱ伊達に年重ねてないわこの人…(禁句)

まあ途中ハグれるんだけどな!(笑)しっかりして!(笑)

あと「だけど何故隠すのか〜」の問い詰め方がなんつーか亭主関白的なあれがありましたね。
すぐ察して「聞かないよ〜」って優しくなるけど。

マネ2

ここもクリスを見守るその目がすごくて。
上手く言えないんだけどとにかく目を合わせる力がすごいんですよ。(大事なことなので以下略)
「嫌なら嫌でいいよ〜」の後は、
「クリスが嫌って言ってるんですけど何か問題でも?」的な態度。
オントナで言ってた上から目線の話、わかるわ…。
でも「あ、そうなのか」ってなってからはもう自分の考えた策に邁進しまくりでクリスに縋られても「女は口出すな」じゃないけど「大丈夫だから任せて」と一方的でまたまた亭主関白だし怪人をさっさと始末しちゃいたい感丸出し。
山本クリスは翻弄されまくりなわりに我が強そうなのでまあそりゃ反発するわなw

北澤ラウルさんの「わかってみれば簡単なことだ」はいい作戦思いついた、じゃなくて、あっこれ別にあれすればいけんじゃね?何で今まで気づかなかったんだ?やろうやろう的な感じでああファントムのことなめてるな…って感じ。達郎ラウルとは別方向の怖いもの無し。
んで作戦失敗して呆然とすると。

あとクリスの「ラウルそんな酷いこと〜」のあたりでクリスの元に向かう時に「クリスティーヌ…」って呟くことが多かったなと思い返してましたがまあ昨日は聞こえる席ではなかったのでした。

「あいつは天使ではない〜」は比較的優しめに歌うので、ファントムの洗脳から解き放ってあげたい、導いてあげたい、といった感じでした。
しかしそれもまた洗脳なのである。

目の〜高さに手を上げて〜

「あなたを信用していいか?」がなかなかに信用してない感じだったのでまあいろいろ想像膨らむよね…

あと湖に飛び込んだ時のドゴッっていう鈍い音を久々に聞いてちょっと笑った(笑)

2幕地下

ああ、あの余裕たっぷりの高貴なる子爵様が服破けてみっともない姿になりながら助けに来たよ………!
縄に捕らわれてからの北澤ラウルはですねぇ〜どっちかというとクリスを助けられなかった自分に対しての許せない気持ち、情けない気持ちが全面に出る感じなわけですよ〜…感情移入してしまうと見てて辛いのなんの…。

「許してくれ」「君を思ってやったのだ〜」のやるせなさ。情けなさ。嘆きにも似た叫び。

そして北澤ラウルが長い人生で初めての敗北を喫したことで思い至った解決策、
「僕を見捨てろ」。

もうこれしか道はない。命は惜しくない。
命はここで消えても、君への愛に生きる。


哀しい…哀しいね北澤ラウルさんよ…


ここで諦めの色が見えるのが北澤ラウルの特徴かなと思います。
書きながら思い出してたら哀しすぎて文章を書く手が止まったわ。


そして、ファントムの元へ近づくクリスを見てるラウルの目を見ると、
北澤ラウルの、覗き込むように、クリスの全てを見透かすかのように見るあの様子を思い出してしまうんですよ。

多分、北澤ラウルはクリスの出した答えを察した。


そして、それを防げなかった自分への憎悪、屈辱。的な。
(昨日は自分に対する憎しみを一番強く感じた)

なので、縄を解かれてクリスの元へ駆け寄る時の「クリスティーヌ…!」(この日は言ってたかわからんけど)っていう、
辛かったろう…、という労わりと同時に、クリスを守れなかった自分への責め、心苦しさが痛いほど見えて。

どう文章紡げばいいのかわからなくなってカタコトみたいになってますが(笑)

北澤ラウルがファントムの「出てゆけ、1人にして欲しい」をどう受け取ったかについてはちょっとこれからいろいろと考えたい。


ボートに乗る2人はまあ昨日は見られませんでしたが、
手の甲にキスをする仕草はゆっくりしゃがんでその流れでまたゆっくり立ち上がるっていう流れるような動作だったなと思い返していて、あのシルエットの美しさはとても残酷だったな…と思っていました。

あと、脱力感です。脱力感。
脱力感というと語弊がありまくるんですが。
敗北感と言ったらいいのかな。
私は、今までずっと何もかも上手く行く人生しかしらない勝ち組であるラウルが初めての敗北を味わうってところが大好きなんですけど。敗北者としてのラウル。北澤さんもオントナでそんなようなこと言っててそうそうそれそれ!!!ってなってたんですけど。
多分北澤ラウルはその後の人生においても上手く行かないことなんてなかったんだと思うんです。
クリスのことを除いては。
クリスが唯一だったんだと思うんです。

ボートを漕ぐ北澤ラウルの様子からそんなことを感じておりました。
そしてそれがオークションシーンの虚無顔に繋がるわけですな…。


そういえば、今回のタイトルはなんとなくそれとなく「嫌われ松子の一生」をほんの少しだけ意識したんですが。(笑)
松子と違ってラウルはずっと神に愛された男的なツキの良ささえあるわけじゃないですか。“持つ者”的な。(まあお金持ちに生まれてきただけでそうだよね。)
そんな生涯を生きた、社会的ステータスも十分ある男の、唯一手に入れられなかったもの。



…ってなわけです。



北澤ラウルについて考え始めるとすげえヘビーな気持ちになるし佐野ファントムを見るのもすげえヘビーな気持ちになるのでこの2人の組み合わせを見るとすげえ体力消耗します。
終わった直後はそうでもないんだけど後を引く疲労感がすごい。(笑)
まあそこにチケ代を払ってるところもあるけど。


北澤ラウルを見るのは、彼の人生の物語を読んでる、って感じで、それが好きです。

ズーン…ってなるけどな。(笑)




あとラウル関係なく北澤さんの歌声が好きすぎるので耳が幸せだよね。眼福、ならぬ、耳福。


しかしまあアンドレ→ラウル中3日シフトは大変なんだろうなというとこもありますが、頑張ってください。

昨日はマスカレードの上手でやってるターンが“ターン”というより“よろけている”だったのでその辺も是非頑張って!!(笑)



以上です☆〜(ゝ。∂)