Le rat mouillé

加藤美南ちゃん(NGT48)と新潟についての愛をまき散らすブログ(予定)。

助け出そう 全てを尽くして





2幕地下のラストのラスト、船で帰って行くクリスとラウルの姿が大好きなんですよ(唐突)。


AIAOYの歌詞を引用します。


助け出そう 全てを尽くして    君をその孤独から

表面的に“助け出せた”かもしれないけれども、孤独からは助け出せたのだろうか?
むしろ、クリスは自分自身でクリスを孤独から助け出した気もする。
(ファントムとのキスによって)
(そしてファントムも助け出されるわけで)



結果として孤独を背負ったのはラウルじゃないっすか。




これもずっと思っていたんだけど、

オペラ座の怪人って初見の時はどういうエンドなのかよくわからないしむしろバッドエンドなイメージがあるけど(私はあった)、ファントム視点で見るとハッピーエンドだよね?だと思うんですよ。

クリス視点だと微妙だけど。
まあその後もずっとファントムの事を引きずっていたことは明白だけど、オルゴールのことを「いつも言っていた」(byおじいちゃんラウル)のならばそこまで悪い思い出なわけでもなく(後悔とかそういう話は置いておく)、ラウルだって生涯を終えるまでクリスのそばに付いていてくれたのだから、まあまあ幸せだったのでは?とは思う。


バッドエンドがあるとすれば確実にラウル視点である。
本来ならば何の問題もないストレートな人生が約束されていたにも関わらず、だ。


客観的に見れば、男の人生としては幸せと言えるのかもしれない。
愛する人を一生愛し抜けて。

しかし本質的にどうだったかという話になると違ったわけで。
でもそれは当人たちにしかわからなかったわけで。
クリスが亡くなってしまったらいよいよ一人で抱え込むしかないわけで。



一言で片付けたくないけど、

哀しいね。




ラウルというキャラクターのそういった壮絶さに惚れたところはあるけれども。


ラウルの人生に思いを馳せるとあまりにも残酷すぎて気持ちが止まらなくなるので、
せめて、クリスと二人で過ごすささやかなひと時に、
庭の花が咲いたとか紅茶が美味しいとかそんなわずかな幸せに、
ラウルが少しでも“助け出されて”いてくれたらいいな、
と切に願うラウル厨なのでした。









…ポエムってるけど別にオペラ座を観劇したとかではないです名古屋開幕直後を最後にオペラ座は見れておりません(笑)

それよりACLの感想書こうねすぐ忘れちゃうんだからね私