王子とこじき@市川市文化会館 2016-9-10
サブタイトル:「おじこじおばさん、実りの秋」
今回はこちらのチーム。前日までのこころは前田トムが入っていたようだけどそろそろ前田エドワードくるー?
*持田トム
細かいこと忘れちゃったんだけど、持田トムは理想と現実のギャップを受け入れられず思い悩んできていたのかなという印象が強かった。こないだもあんなに闇深かったっけ…?
木内トムにある諦念はあまりなく、思春期なのかな〜という感じ。
「顔を見るのも嫌だ」も自虐風の戯けというよりはリアルに拗ねている口調で、トムなりに悩んでいたんだろうなと。
等身大のトムといった感じ。
ミュ版のトムは普段から「おーまっえっはっいつでも〜〜王子様気取り〜〜〜!!」と罵られていた様子なので無理もないよね、と思う。
ていうかこのチームのこじきちゃん達はみんながみんなベタ歌い(口蓋狭めてべちゃっとした声を出す感じ)で人を小馬鹿にする天才なので尚更である。
持田トムは自分が身にまとっているボロ布のボロボロさを知ってしまっているし、暮らしぶりの酷さも知ってしまっている、無知の知、というか。
その辺の葛藤を乗り越えられるほど大人ではないんだろうな、まだ子どもだし。
ってついつい重く考えちゃうけど、そんなに重苦しいトムな訳じゃなくて!
トムにも色々事情があって、エドワードにも色々事情がある中で、「君になりたい!」という欲求の切実さがよく見えるな、と感じた次第。
*涼太マイルス
カレーでいうと辛口のイメージだったんだけど随分甘口になったなという印象。*1
屈強さは残しつつ、マイルドな一面がさらにマイルドさを増していて。
エドワードをたしなめる時のセリフが軒並み柔らかふんわり優しくて養父覚醒ピキーンって感じ(伝わらない)
マイルスナンバーはますます素敵になっていくなぁ。
「でも、私には、夢の国の王子」
のフレーズで、なんとも言えない決意めいた表情を浮かべたのが印象的で。
そしてその後の、国へ連れて帰ればこの子(エドワード)がよりよい環境で暮らせるようになる、という嬉しさと自信が入り混じった表情に移り変わっていくのがすごくよかったなぁ。*2
あとユーゴーの「貧乏人の味方になってくれるか」の問いかけを了承したエドワードに対して大層驚いていた涼太マイルスが謎だったんだけどそれほど驚くくらいにはその時代の政治がアレだったのかな。
そしてユーゴー達に祭り上げられてるエドワードを見ている時の嬉しそうな様子と「無礼者!立て!」のくだりの後のご満悦な様子がとてもかっこよかったです。この話あんまり関係ないです。
*高野エドワード
すごく深くてすごく優しい声。
私は、舞台に上がれば中の人関係なくそのキャラクターでしかないと思うし中の人が作り上げたキャラクターは尊重したいというかそもそもそのキャラクターでしかないから、できるだけそこに否定の言葉を投げかけたくないなと思ってる。
だから自分の中の理想の◯◯(キャラ名)というのはなるべく持たないようにしていて、それが私にとって一番楽しい四季オタのやり方だと思ってる。まあ理想が固まっちゃったことで一度失敗したからこそそう思ってるんだけど。
(理想を固定しちゃいけないと言ってるわけじゃないです。私にとって固定しない方が楽しいからそうしてるというだけの話)
しかし、一定のラインはあって。
私は昨年の自由おじこじ出なので(にわかさーせん)小松・守山・若奈エドワードを観て、3人とも芯の通った張りのある系の声というところで共通していると思っていて、
柔らかくて深い系の高野さんの声はちょっと大人っぽすぎるように感じてしまうのかもしれない。
その辺がうまく消化できなくて、時間がかかりそう。私の中で。
もちろん嫌いなわけじゃないので楽しめるようになりたいよー。前田さんみたいな声質のエドワードを挟めばちょっと感じ方も変わるかな。ていうか前回ゆきみさんエドワードやってたんだよね?どんな感じだったのかな。
でも高野さんの優しいまろやかエドワードだからこそスッと納得できるシーンもあったりするんだけど。
あ、高野エドワードの「よってたかって私に無礼を働こうと〜」のくだりの前の溜めがすごく良くなってグッときた。
予想だにしない展開で狼狽えるも、ふと元々持ち合わせている強さを瞬時に覚醒させる感じ、というか。
白倉マイルスと引き合わせたらどうなるのかが気になるな〜とか言ってたら白倉さんウィキッドにお戻りでした🐉\陛下がお呼びです/
以上。