Le rat mouillé

加藤美南ちゃん(NGT48)と新潟についての愛をまき散らすブログ(予定)。

ノートルダムの鐘@四季劇場[秋] 2017-1-4S


あけましておめでとうございます。ことよろ。というわけでノートル初め🎍


偶然にも、まあまあ交互に観れておりますがワイスクロパンが未だ観られてない。

というわけで。



  • 闇属性 佐久間フィーバス

ビジュアルを武器に出来る役者は強い。身も蓋もないけど。叶わん。カッコいいもんね、まず顔が。

そして外見がカッコいいだけでなく、あのビジュアルと佐久間フィーバスのキャラが相互作用というか、とてもマッチしてると思う。深みが感じられて、とても良い。

席的な問題もあるかもだけど、佐久間フィーバスはセンシティブだな、というのがファーストインプレッション。「隠しきれない心の傷」が強く感じた。冒頭の気怠げ息抜き感と、戦場フラッシュバックしてる時の表情の落差。清水フィーバスは何とか打ち勝とうと頑張ってるイメージだったんだけど、佐久間フィーバスは繊細というか。その分、サムデイ?っていうの?牢屋のエスメラルダとのシーンが切ない。一言で言うと、「諦念」という印象をより強く受ける。
今まで諦念という言葉を字面だけ見てテキトーに使っていたけど、改めて調べると「道理をさとる心」「真理を諦観する心」*1とあり、


まじそれな。


清水フィーバスは熱いし強いし心がゴリゴリの男前だから「清水フィーバスなら……清水フィーバスなら何とかしてくれる……」みたいな一筋の希望を捨て切れない上でのあの展開なので、また違う意味で切ない。何にせよ、結局そういう宿命なのが。

それにしてもフィーバスは本当に良キャラだな〜!信念を曲げない。1幕登場時から。ジプシーに偏見がないのは、増してあの時代設定だから本当に強い人なんだろうなと思う。差別ダメとか平和な世とか盛んに叫ばれてる現代でだって難しいでしょ。

そしてエスメラルダがフロローのものになってでも、命だけは、と最後の最後で自分の心の一部分に蓋をするのがつら。ある意味では信念を曲げてないけど、信念を曲げないために心を曲げるのもつらい話。


台詞回しに関しては、清水フィーバスで聞き取りづらいところは佐久間フィーバスで聞き取れる、佐久間フィーバスで聞き取りづらいところは清水フィーバスで聞き取れる。

  • エスメラルダの話

岡村エスメラルダがアガペー中のアガペーだとすると、宮田エスメラルダはエロス寄りのアガペー的な印象なんだけど詳しく知らんくせに付け焼き刃の知識だけでそういう用語使って申し訳ない、一応意味は調べた上でしっくり来たのだ。どちらにせよ、エスメラルダの愛は優しく降り注ぐ雨のようだなと改めて思いました。急にポエムる。


そういえばこの作品は台詞に聖母マリアが出てくるのでマリア信仰?はカトリックなんだっけ?と思って調べたらそもそも時代が15世紀だから宗教改革前でしたてへぺろ。本当に無知だからこういうきっかけで色々知れて良かった。お勉強しておきます…


  • 海宝・達郎両名の比較からカジモドを考えたい

海宝カジモドが近視0.1もなくて、達郎カジモドが遠視と乱視拗らせてる感じ。(舞台上での仕草とかではなく、あくまでストーリー上のカジモドの変化イメージ。)まあレーシックという手段もあるが。リスクはともかく。それ含め、そういう感じ。

カジモドに関して、まだあまり具体的な言葉に出来ない…。


海宝カジモドは全編通して石像の前や歌声もずっと歪んだままだから、最後までカジモドの純粋さが保たれる割合多めに感じて、達郎カジモドはフロローや他人の前と石像の前と歌と、大まかに3段階?あるから、心が人間臭く歪んでいく過程を多めに感じる。その配分は今後出てくるカジモドの役者それぞれで異なってくるんだろうな。そこが一番印象を左右する気がする。フロローもそうだけど。ていうか歪んでるから純粋さを感じるってとんでもない皮肉…だからなんか可哀想に思ってしまうんだ、胸が痛い。
そして表題に関する結論はまだ出ていない。

  • よしつぐクロパン

改めまして、一度仲間と認めた相手のことは命を懸けて助けに行くのカッコよくないわけない。2幕終盤フィーバスを助ける英雄クロパンさんのシーンは上手バルコニーでサラッと流されるけどあそこは中々の胸熱ポイントよな………

よしつぐクロパンの慈悲はマリアナ海溝より深い。扶養に入りたさがヤバい。(スリ行為はNO)




ワイスクロパンも観たいなぁ。チケットがないなぁ。





というわけで。


以上。

総括2016

*1月
CATS@札幌 1
オペラ座の怪人@名古屋 1
エルコスの祈り@自由 1
美女と野獣@仙台 2



*2月
ライオンキング@春
オペラ座の怪人@名古屋 2
ウエストサイドストーリー@秋


*3月
オペラ座の怪人@名古屋
CATS@札幌 2
人間になりたがった猫@自由劇場

*1


*4月
人猫@自由 2
WSS@秋 1
リトルマーメイド@夏 1
グランドホテル@赤坂ACTシアター 2



*5月
オペラ座の怪人@名古屋


*6月
オペラ座の怪人@名古屋×3
Tell me on sunday@新国立劇場

下半期

*7月

オペラ座@名古屋 ×3
キャッツ@大阪 ×2
ヨセフ〜@シアターオーブ1

シアターオーブのロビーでポケモンGOをダウンロードしてヒトデマンをゲットしたのが印象深い。(ちょうど配信日だった)

*8月

マンマミーア@秋 1
王子とこじき@座間・葛飾・青森 3
ウィキッド @札幌 1
オペラ座 @名古屋4

2016年の夏を思い出す時、脳裏に浮かぶのはきっと新名古屋ミュージカル劇場。

個人的には推しで締めくくることができたので特別な思い出になりました。

名古屋へ行くたびにポケモンGOの聖地・鶴舞公園へ通ったのもいい思い出。レベル20になった途端にやる気をなくして辞めました。


*9月

アラジン@海劇場
おじこじ@市川
ガラスの仮面@新橋演舞場
壁抜け男@自由

久保グリンダ待機しつつ、ちょこちょこ。今となっては、「待機してたんだけどなぁ………」という心境。

*10月

リトルマーメイド@夏5
ミスサイゴン@帝劇1

2016年最大の「そっちかーい!」案件(※久保アラーナ)により、LM通い。

*11月

サイゴン@帝劇1
(オペラ座イベ@丸の内なんとかKITTE)

サイゴン面白かったけど感想残せなかった。曲が好きだった。

*12月

ノートルダムの鐘@秋 2
王子とこじき@小美玉・小平 2


学生の頃と違って土日祝しか動けないので観劇数は減るな〜と実感する社会人2年目。

しかし2016年は現場を厳選しつつ自分なりに楽しめたのでよかったです。


2017年はまだ始まってもいないのにいきなりオペラ座ヨコハマ開幕とセクゾンツアー初日が被るという悲運に見舞われておりますが良い年になるといいな\(^o^)/





以上。

*1:ちなみにこの時はセクゾンファンミを蹴ってまで名古屋行きを選んだので、突然逃げられた時はベコベコに凹んだ。しかし流石にもう笑って話せるようになったので、頭のおかしい四季ヲタエピソードとして開き直っていく所存

王子とこじき@ルネこだいら 小平市民文化会館 2016-12-25


デュデュッッデュッデュッデュッデュッデュッデュッッッッデューーーン!


※戦闘シーン開始の音楽





デビュー当初は硬派な印象だった涼太マイルス。振り返ってみると、今は柔らかくなっている気がいたします。


エドワードを見る目の輝き方が凄い。それはもう愛おしそうに。誇らしげに。「お慕い申し上げている」感が凄くて言葉もしっくり来たため上のツイートに至った次第。国へ帰って二人で暮らせ。(数時間ぶりn度目)


関係性が、

涼太マイルス⇔エドワード

前はお互い対等なイメージで「戦友」的な雰囲気すら感じていたし、エドワードのことを甘やかさなそうな印象だったんだけど。



涼太マイルス⇒⇒⇒ ←エドワード

今こんなんでは?いつから?わりと9月にはこんな感じだったような気がしなくもない。


※個人の感想です。



目が爛々としている。何かしらキマってる目をしている。俺が守ってやらねばどうなるかわからんからな、の域は超えた。忠実なるしもべ。そして、それが満更でもなさそう。楽しそうで何より。

そしてそれに伴い、相対的に小松エドワードの「本来なら年相応に育つべき幼い子ども」としての側面も立つので、たまごボーロ案件です。たまごボーロ案件です。(大事なことなので)


でも某マイルス的ワンチャンはない。何故なら彼はアンパンマンだから。(違います)(違いますしこの日はアンパンマンみもなかったけれど、涼太マイルスの安心感は幼児向けヒーローのそれと似たところがあるかもしれないなとは思う。)



ふざけた感想しか書いてないのでおちょくってるように見えてしまうかもわからないけど、マイルスって何してもカッコ良いんだよね結局。私がマイルス信者なのもあるけど。 カッコいいんだよマイルス。正直羨ましい。



『王子とこじき』におけるヒール役の不在について


一応「悪」とされるのは宮廷側の方々だけど、当時の価値観からすれば彼らの言い分は至極真っ当だよな…とずっと引っかかってて。「恐れ多くも陛下、身なりと言っても“王”と“こじき”の身なりです」(ニュアンス)という台詞に関しては、今の価値観に当てはめてもその通りだと思っている。個人的には。(もっとも、ストーリー的に極端な例を挙げて子供に伝わりやすくしているだけかなとは思うけど)

悪役は、「先入観」や「集団心理」なんだよなぁ。誰とかではなく、人間の陥りがちな思考が問題とされている。と思う。


あと、近いところで言えば、JCSの群衆の役割なのかな、と。大印章ナンバーでの田中オレンジ女官さんの表情が、JCSスーパースターの柵作って群衆がヤバイ表情してるアレを思い起こさせたので、なんとなくそれを連想した。







ところで、前田エドワードがまだ来ない。年明け来る?白倉マイルスと一緒にお稽古してるパターンでしょうか。





そして、おじこじ小平をもって観劇納めです。
ありがとう、2016おじこじ。ようこそ、2017おじこじ。凱旋公演待ってるね。(諦めの悪いヲタク)




以上です。