Le rat mouillé

加藤美南ちゃん(NGT48)と新潟についての愛をまき散らすブログ(予定)。

血の匂いのする映画『ディストラクションベイビーズ』感想

観てきた。ディスベ。



ネタバレるかも。
パンフとか読んでないのでとんちんかんなこと言ってるかも。

(ブログまで分けると面倒くせえなってことがわかったのでこのブログはジャンルごちゃまぜで行くことにした)










まあ、暴力しかない。



でも、明確に一線を越えるのは那奈だけで。
クズだけどそんなつもりはなかったはずの那奈が。
意志を持って、2度。





裕也に対しては「転落」という表現はしっくりこないかな私は。

それだけ、彼の中の秩序が消失していく様子が自然だった。
当然の成り行きというか。
秩序の「崩壊」というよりは「消失」。

どこにでもいるちょっと危なっかしい子の、頭のネジが外れただけのような気がする。


裕也が小物であれば小物であるほど那奈の人でなしっぷりが輝くので、そういう意味では裕也はステンレスよりも軽くて弾力性のあるゴミクズだし那奈は人間の業をかき集めてヒトの形に練り固めた鋼塊みたいなやつだと思う。



しかしステンレスはステンレスなりに暴力では発散することのできない「満たされない承認欲求」を抱えていることに観客がほんのり気付かされるようなシーンがあり。

全編を通して暴力でお届けされる映画だからこそ、そうした些細な“揺れ”にハッとさせられる。*1


もしかしたらあのシーンがなければ別にあの役は菅田将暉でなくでも良かったのだろうと思うし、逆にあのシーンがあるからこそ“菅田将暉による裕也”であることがもう超正解!!!!大正解!!!!!という気持ち。

あと「でっかいことやれるやろ!俺らなら!」(ニュアンス)的な青春映画にありそうなセリフをあの状況で裕也が言うと爽やか犯罪ロードムービー的カオスな空間が出来上がっていて大変興味深かった。すごい皮肉。

で、でっかいことやれるやろ俺“ら”、と宣った裕也がやったことと言えば非力な女を襲うことくらいだからまじで裕也のクソスキル高すぎ。



そして那奈の人でなしっぷりはむしろ後光が差しそうな勢いでクソい。

というか怖い。
あの映画の中で一番恐ろしい。
(泰良は「恐ろしい」という規格からは外れている気がするので除外)


劣悪な環境で育ったのだろうとは想像がつくけど、その上に天性の狡賢さと冷徹さと激情を兼ね備えてしまったモンスターというか。


瀕死の裕也を痛めつける野蛮さはもちろんだけど、それよりも、病院での事情聴取の際に見せたあの表情。

警察の人にはわからないくらいの薄っすらとした笑み。

裕也を「死んじゃった子」と呼ぶ、命の重さを感じさせない軽さと渇いた声。


(もちろん裕也はそのような仕打ちを受けるだけの悪行をしたが)



那奈と泰良は別のベクトルに同じ数値分ヤバい奴だと感じたんだけど、2人の違いは「自覚があるか否か」かなと思う。

那奈は、多分、わかってる。わかってやってると思う。


泰良は生きてる世界線が違いすぎて。
悪いことを悪いこととして自覚してないというか彼の中では別になんてことない行動なのかな的な。
呼吸するように暴力する。
常識が“欠けている”とかではなく、常識が“違う”。のかな、と。



次元が違う。


その計り知れなさが、見る人によってはとてつもなく強そう*2に見えるのかもしれないし裕也にはそう見えたのかな。

泰良の威を借る裕也。

裕也の承認欲求の表れというか

寂しい子だな、と。




あ、いや、
美化するの癖だからクソいキャラにも人間的な一面や弱みを見出そうとしてしまうけど裕也はクズです。



というわけで1回見ただけなので記憶があやふやだったりするけどディストラクション感想でした。

面白かったです。

以上。

*1:そしてその“揺れ”を感じたからこそただの小物に見えたところもある

*2:喧嘩が強いとかでなく

リトルマーメイド@四季劇場[夏]2016-4-16M


前回は上記に加えて確かサトケイさんもいらっしゃったので最初の犠牲者間違いなく船長。気付いたら海底コンサート中に帆の上で吊られてる。

(「サトケイさん今フィルマンじゃん」というツッコミはご遠慮ください)



というわけで久々のLMキメてきた。

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  • アリエルとエリック可愛い

いやほんと今更であれなんですけど。
ど素人なのでもしこの記事を読む人がいるとしたら赤ちゃんに接するような気持ちで読んでね。
言うなればLM新生児です。(?)


アリエルとエリックがじゃれ合っていてアリエルが無意識にエリックの琴線に触れる仕草をした時だと思うんですけど(曖昧)(どこのシーンとかわからない)、
エリックが急にモードに入った瞬間のすごく真剣な表情がこちらにまで伝染するくらいのときめきに満ち溢れてもうアリエルしか見えねえーーーーーって感じなのにアリエルはわりと無邪気にふわふわ舞っていたりして、その、もしかして、

最高だ。


そして、
そこはかとない既視感。
この構図、ちょっと前にどこかで見た。

ライジリじゃ。

ライオネルとジリアンじゃ!!
ぎゅーん…とうっとりしている下手側のジリアンのことなど露知らず上手側で元気いっぱい飛び跳ねてたライオネルじゃ!!!!!

(パーティシーンでライジリそれぞれ上下に分かれている時にそんな様子を見たのだ)


人間と元動物の恋、尊い。

生命の芽吹きにも似た、こう、沸き立つような何かを感じる。



(まあアリエルは人魚だし元動物ともやや違うけど)
(そんなことはどうでもよくて)
(新しい世界で新しいときめきを見つける高揚感的な)




  • スカットル可愛い

荒川スカットルが頭のネジ数本足りてないとしたら雲田スカットルはネジの数は足りてるけどその代わり全てのネジが緩んでるようなイメージを持った。
 (伝わらない)


可愛かった。


そもそもの話、KTGの途中で一瞬喚くやつめっちゃ可愛くない?
(新生児の感想)



  • オレンジイソギンチャク可愛い
  • アデッラ可愛い

(まあそもそも彼女の名前が出たから来たのね)
(軽率すぎて申し訳ない)
(誰に申し訳ないのかは私にもわからない)
(でも舞台で生きている姿を観れるんだ、と思ったら)


ていうかイソギンチャクが前に出てきてワッサワッサ!やるやつのカーニバル感が楽しすぎてァアンダーザシー!素晴ッらシーッ!!!!

って感じ!(ノリで突っ切る)


楽しすぎた。


LM楽しいな〜。

絵面が綺麗でうっとりする。
ずっと見ていたい。


また行きたいです。

以上。

人間になりたがった猫@自由劇場 2016-3-27

行ってきました。

人猫初見。

セットがすごい。流石ファミミュ。
“白鳥の王様”の上からロープを伝って降りてくるのとか絶対怖いよね?命綱とかないもんね?
高所恐怖症の人、だめだろうな…といらん心配をした。



溶けた〜〜〜まじで私なんか毒素の塊すぎてあんな清らかな生き物を目の当たりにしたらしゅるしゅる〜っと溶けて無くなるわ。
というくらい清潔で眩しい生き物だった。

本当は人間のままでいたかっただろうに2日間だけでも人間になれたことで満足げなところと、
人間になったことでとても嫌な思いをしても、それも引っくるめて全て受け入れるところ。

そんな、素直に何でも吸収していくライオネルに惹かれました。




昔、何かで読んだんだけど。
人間は、自分が充分に満たされた状態になって初めて他人にとっての足りないところに愛を注ぎ込めるのだと。
そうしていくうちに、たくさんの人から幸せが返ってくるようになって、
富やら名声やらがどんどん増えてゆく、と。*1


ライオネルが求めたのは富や名声ではないにしろ、
清らかで美しい心を持つライオネルは幸せになることにかけては超天才だし、
人に幸せを与えることにかけても超天才だな、と思いました。




……………もしかして天使かな?






ちょっと恥ずかしい感じのことを語りましたがつまるところきたむライオネルさんのお顔が可愛くてカッコいいですまずそこからですあと五所ジリアンちゃん可愛すぎて何かな天使の羽かな?みたいな感じで肩の白いふわふわを認識しましたあれは天使ですねなるほど、と思いました。

以上です。

*1:怪しい宗教の教えとかではないです