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Le rat mouillé

ポイズン

イベント「ここが凄い!『オペラ座の怪人』〜劇中劇「ドン・ファンの勝利」編〜」

 

さて昨日のイベントについて書くよ。
メモとかとってないから色々あやふやっす。
 
 
まず本日の司会・増田さん(アンドレ)と野手さん(ダンサー)が登場。
増田さん「野手さんも勉強していってくださいね」
野手さん「私このシーン出てないので、勉強させていただきます」
 
 
 セットについての説明。
テーブルには豚の丸焼き、ウサギ2匹、毛がついたままのキジ、リンゴ、マンドリン(実際ポロンと弾いてた)、等。
 
増田さん「このセットの雰囲気は、カルメンに出てくるバスティアの酒場のセットによく似ていて、それを意識したのではないかと。
まあその辺は後ほど詳しく説明しませんが…」
とあたかも説明します的な口調で言うので笑いが起こる客席(笑)
 
リンゴについては、アダムとイブが食べたのがリンゴだったり、白雪姫もリンゴだったり、ヨーロッパではいろいろと意味のある果物だそうで。この後も結構たびたびリンゴについての説明が出てきました。
 
 
 次に、このシーンの不気味さ等を感じさせる要因となっている全音音階、不協和音についての解説。
 
ピアノを弾きながら増田さんが「全、全、半、全…」と普通のハ長調を説明していく。
増田さん「なんか中学の音楽の授業みたいですねぇ(笑)」
で、野手さんがそのピアノに合わせて歌うと、「ダンサーなのにいい声だねぇ!」と言う増田さん。
 
で、全音音階は野手さん歌えず増田さんが歌って、全音音階は当時としては珍しかったという解説を。
そしてまた「和音って、わかりますか?」と音楽の授業が始まり(笑)
綺麗にハマる和音を弾いた後に不協和音を弾いて、音がぶつかってる時の不穏な感じを体感させていただきました。
 
 
  ドンファンが出てくる前のシーン出演者の皆さんがステージに出て役柄紹介。
増田さん「このシーンは、悪人しかいないんです。悪の見本市です。」
 
・まず売春宿屋の夫婦。 飲み物を注いでいる仕草をしているのは、いいだけ飲ませて後で請求するんだそうで。
 
・高級娼婦(カルロッタね)は相手を選べる娼婦で、リンゴを投げる行為がそれを許したというサインで、ここでは悪党2人にリンゴを投げてる。
 
・普通の娼婦は誰彼構わず相手をするので、いろんな人に絡んでたり、衣装もブラウスが露出高めだったり下着であるコルセットをわざと見せつけるように巻いて誘惑してる。(女性2枠)
 
・聖職者2人はただの聖職者でないので白の装束ではなく赤と黒の衣装。
 
・小姓2人はオペラでいうズボン役(男装して出る女性)なので女性が男を演じてて、女に囲まれている方は女好きで男に囲まれている方はゲイ、という設定でやっているとのこと。(この時代の小姓は実際男性の相手もしていたそう)
 
・悪党は、その名の通り悪事を働いて生計を立てている人で、高級娼婦のカルロッタにリンゴ投げられてるのがこの人たち。
悪党の1人である平良さんの紹介の時、増田さんが嬉しそうに「僕の同級生!」と仰ってました。そ、そうなんだ…!
 
ここまで紹介が終わると、まだ紹介されてないパッサリーノ瀧山さん含めて実演。
 
メグの笑い声の前で一旦ストップし、次のシーンの解説へ。
(ここでメグら次の出演者たちが出てくるまでの間パッサリーノ瀧山さんがすっごく居ずらそうに待ってました(笑))
 
  で、また役柄紹介。
 
・パッサリーノはドンファンの家来で、ここではパッサリーノが殿様の格好をして街に出て、女を連れてくるという役割で、ドンファンと女が寝室から出られない状況に仕立ててあげて、ドンファンは女と情事に耽るんだったかな。なんか違う気がするけどこんな感じ。
増田さん「(役設定が)似てますねえ〜。まさに…」
瀧山さん「(マイクを向けられて)…ドンジョヴァンニ…」
増田さん「ドンジョヴァンニ、ですね!」
 
・クリスはアミンタという役で、
「結構胸元が開いた衣装なので、娼婦なんじゃないかな〜と思います」(山本さん談)
パッサリーノがひっかけてきた女。
 
 
・メグはジプシーの女で、帽子みたいなやつに小銭がくくりつけられており動くとジャラジャラ音がする。で、うふふふふふ!って言いながら右手に何か持ってるのが、ドンファンの相手して稼いだ小銭の袋。
 
 
で、ピアンジはドンファン
増田さん「イタリア語で言うと?」
永井さん「ドンジョヴァンニ」
増田さん「フランス語では?」
永井さん「ドンジョァァン…(吐息)みたいな」
増田さん「で、ドンファンが?」
永井さん「スペイン語、ですね」
増田さん「じゃあ日本語では」
無茶ぶりに戸惑う永井さん。なんかよくわかんない流れになって次の段取りへ。(笑)
 
 
「♪パッサリーノ忠実な〜」あたりから実演。
ファントムがピアンジ殺してすり替わるあたりまで進んだので一旦ストップかな〜と思いきやカーテンの奥から
「♪パッサリーノ〜」
と佐野ファントムの声が。
うわあ来たー!と思って見てたけど一向にカーテンが開く様子なく。
司会2人が出て来て「なんか声がしましたよね?」とカーテン開けるが誰もおらず…
どこまで段取りなのか知らないけどわりとガチめに「あれ、何か手違いがあったのかな?…」みたいな狼狽え方してる2人がキョロキョロと探していると
 
『ここだ!』(ファントムボイス)
佐野さん5番ボックスから颯爽と登場ww
なんか凄く嬉しそうだった。本番で5番ボックス行く機会ないもんね。
 
で降りて来て自己紹介。
の後からもう佐野さんマシンガントークノンストップで解説するからもうあんま覚えてない(笑)
 
このオペラは、ファントムがラウルを隠れ家におびき寄せるために書いたんじゃないか、という話の流れで、少々話が脱線する佐野さん…
 
A.L.ウェバーさんはライトモチーフ*1を多用してて、(ライトモチーフとは言わなかったが多分そういうことですね)
例えば、おじいちゃんラウル(って言ってた)が歌う「オルゴールこれが〜」と、ブケーの「そんな目で私を〜」「いたとすりゃあの化け物さ」、「隙を見せるなよ〜」と、マダムの「悪ふざけだわ〜」は全て同じメロディで、全てファントムのことを暗示していて、マスカレードのファントム登場シーンでは「驚いたかね、私はまだ健在だ〜」とファントム自身がファントム暗示のモチーフを歌う、と。
 
あと1幕冒頭のメグの「なんて素晴らしいあなた〜」(ここは佐野さん振り付きで再現)と、ミラーの中の「私の宝物に手を出す奴〜」というファントムの歌がまた同じメロディ。
佐野さん「ここはファントムがメグと同じ調で歌い出すんですよね」
増田さん「B-durですね」
佐野さん「B-dur、フラットふたつ」
増田さん「作曲家というのは調性をすっごく気にしますからね〜」
 
そして、2幕マネージャーシーンでのラウルの「あ、そうなのか、わかってみれば簡単なことだ」もどこかと同じメロディだ、という話に。
佐野さん「どこかわかりますか?」
増田さん「2幕の隠れ家のシーンで…」
佐野さん「そうです。『どうやらお客さんだ!』のところですよね。」
 
(関係ないけど私このお客さんだァッ!ってやつの「だァッ!」って言い方が大好きです)
 
佐野さん曰く、ファントムはラウルの企みを何処かで見ていたと。そしてそれを利用してこのオペラを使いラウルを隠れ家におびき寄せたと。だから、同じメロディで「お客さんだ!」と歌うことでそのラウルの企みを知っていたのを暗示しているのではないかということでした。
 
言われてみれば確かに同じメロディだ〜全然気づかなかった〜!(耳が節穴)
 
あと、佐野さんも全音音階が前衛的だという話をされてました。
佐野さん「今で言う、よくわかんない現代音楽みたいな。だからピアンジが上手く歌えないのも当たり前で。カーラが『彼の歌い方の方が音楽らしく聴こえるわ』っていうのも、あれは正論なんですよね。普通の音階に当てはめれば。」
 
 
もうちょっとなんか話してた気がするけど忘れちゃった。佐野さん、こんな具合でずーっと話してるのですが、そろそろ……ということで山本さんの話を聞く番に。
 
どのタイミングでファントムだと気づくのか、動きを付けながら詳しく解説。
 
ベンチに座ってるところから。
山本さん「アミンタは娼婦なのでもちろん誘惑をするんですが、顔を近づけると(ファントムに顔を)反らされるんですね。ここで、あれ?おかしいぞ、と。こんな段取りじゃなかったのに。でも歌わなきゃいけないから自分の立ち位置(下手の方)に行って、また戻ってハグして、」
(「ハグ(笑)」と反応する佐野さん)
山「…ハグして、(笑)で、顔がマスクの冷たい感触に当たって…クリスティーヌは1幕でマスクに触っているのでそのときの冷たさを覚えてるんですよね。そこでさらにあれ?これはもしや、となるんですけどまだ確信はないんです。で、(佐野さんと手を引っ張り合いながら)手を離してくれない、これはやっぱりおかしいぞ、となって…」
増「ここでは?」
山「ここもまだです、まだ確信はなくて…」
上手からファントムとクリスが引きつ引かれつしながら真ん中に来るところも再現。
山「で、ここでフードを取って、あ、やっぱり、となるわけです。」
 
 
私も、どこでファントムだと気づくんだろう?と思っててこのシーンは今までクリスを凝視してたもののずっとわからないでいたんですが、フード取るまで確信はないと聞いてあーそりゃわからんわーとなりました。
でもなんかファントムの声したあたりから表情が恍惚とした感じになってた気がしたので脳みそじゃなく魂レベルでは反応してんのかな。って脳内補完しすぎかな。
 
(追記:あと、クリスの持ってるリンゴをファントムがゴブレットと入れ替えるのは、“少女(リンゴ)から大人の女(ゴブレット、つまり酒?)になる”ということを暗示してるそうです)
 
最後のシーンの人たちは実演をやらなかったので、その場で拍手して終わり。
 
最後増田さんから「皆さんご存知かと思いますが、11月24日が千秋楽となります。最後まで走り続けますので、ご支援の程よろしくお願いいたします。」といったような挨拶があり、イベントは終了しました。
 
出演者がハケるときに佐野さんは前の方にいたんですが、客席に手を振りつつそのままバックして後ろの方に回ってて、結局最後まで残ってたのは佐野さんでした。最後まで、欲しがる人だなあ…w
 
 
というわけで以上です。…長っ!
結構発言とか曖昧ですが話の方向性は間違ってないと思うので許してください☆〜(ゝ。∂)