ノートルダムの鐘@四季劇場[秋]2016-12-23M
先週日曜、立ち見で入ろうと並びに行ったらあっさり売り切れてしまったため、満を持して本日初達郎カジモド。(今日は2階前方)(前回も2階前方)
そして宮田エスメラルダと野中フロロー、フレデリック枠も野村さんに、あと他にもちらほらチェンジ。
達郎カジモド
1幕終わった時点で一番印象に残ったのが、ラストの振り返り方。何となく悍ましくてゾッとした。展開を知っているからかもだけど、意味深な振り返り方だった。凄い表情をしていた。そして2幕を見て、それが伏線だとわかる。
(1幕はそのインパクトが強すぎてそれ以外は全部忘れた、可愛かったことしか覚えていません)
2幕がヤバイ激重い。
個人的に前回の引っかかりポイントだった「カジモドの業」、私の中でさらに引っ掻き回された。達郎カジモド2幕ドロッドロ。業が渦巻く。泥の塊のような負の感情が音圧とともに押し寄せて溺れそうになる。苦しい。非常に苦しい。窒息しそうになるメイドオブストーンだった。
そして、カジモドは自分のしたことの罪深さは嫌というほど自覚していてももうどうしようもない、辛い。衝動を抑えられない辛さ。
あと、そういえば達郎さんは一つ一つの言葉が重い役者だったなと改めて。言葉で抉ってくる。2幕マジで辛い。(最近観てなかったから忘れてた)
あ、1幕の話ひとつ、
「笑ったり嘆いたり」的な歌詞(うろ覚え) *1のときに、「嘆いたり」の歌い方がウキウキしていて、カジモドにとってはそんな感情すら羨ましいのだなというのがよく見えて、切なくなった。
1幕の海宝カジモドと達郎カジモドの違いについては以下をもって代えさせて頂きます。
※画像はイメージです。
宮田エスメラルダ
やっぱり声質が似合う。台詞のニュアンスが好きだな。
ダンスは言わずもがな。身体のラインが、絵画。
声質は合ってる反面、「神の(ブレス)子ーーー↑」のところはボリューム大きくなっちゃうのとちょっと短い。(ポリーのサムワン〜のラストみたいな感じ)
一人の女性としての側面が強い印象なので、フィーバスとのシーンが素敵だった。
岡村エスメラルダとの比較で感じたことを書き出すとポリーの時のそれと大体同じなので割愛。2人とも好き。
大聖堂でのフロローとのシーンで赤ちゃんが泣き出して台詞が全く聞こえなかったのは辛かった…多分やりづらかっただろうな…可哀想に。そもそもノートルダムの鐘に赤ちゃん連れてくる????ねえ?????
野中フロロー
すごい、普通の人。ダンディで穏やかで、少し規律に潔癖なところがあるかな程度。のはずだった。普通の人ってこういう風に狂っていくんだなぁというのをまざまざと見せつけられる。ナンバーラストの目つきがヤバイ人。華麗なる転身。
カジモドへの愛がすごくナチュラル。フロローのエスメラルダへの仕打ちは自分勝手に見えるけど(自分勝手だけど)、同時に「カジモドに自分と(そして弟と)同じ過ちを犯させない」という意志もかなり強く見えるわけで。全部が全部、独りよがりな感情によるものではないんだなと思うと、理解してあげたくなってしまう。
フロローを見ていると性善説に基づいて作られた作品なのかなと感じるね。カジモドも同様。カジモドこそ、そうだね。
エスメラルダに対しては割合ウブだね。
よしつぐクロパン
性善説云々に関して言えば、よしつぐクロパンもそうだな。境遇が境遇だから警戒心バリバリで生きてるけど、フィーバスへの態度を見ていると本来は懐の広い良い人なんだろうなと思うので。エスメラルダのことも見捨てないし。むしろ皆んなの面倒を見る大家族オカンにすら見える。きせきごてんのシーンで「どういうことかわかってんのか〜」*2的な台詞を言いながら登場するクロパンの腰に使い古しのダサいエプロンが巻かれているのが見える。(幻覚)
そういえば「クロパンはすぐに街から抜け出すさ」的な台詞を言う2枠ジプシーは捕まった後どうなったんだろうか。クロパンの不利になるようなことは拷問されても吐かないんだろうな。
そういえば2枠山田さんだった。素顔、初めて見た。ていうかアンサンブルにデュト様2人いるの冷静に考えるとヤバイな。
清水フィーバス
好き!!!!!
以上。(雑)
売春宿に火を付ける付けないのくだりで、決断する時に上から(クワイヤから)ゴッドヘルプの旋律が聞こえてくるのと、その流れでフィーバスもゴッドヘルプの旋律で決断を宣言する流れがめちゃめちゃ好き。フィーバスの人生もエスメラルダが変えたんだよなぁ…
あとやっぱりフィーバスとカジモドの共同戦線が可愛すぎるし切なすぎる。中2階みたいなとこで小突き合いながら救出に向かってるの可愛い。二人ともエスメラルダ大好きだもんねわかったわかった。
そして2回目にしてサトケイジェアン*3が美青年に見えてきました(洗脳完了)。
以上です。